北九州市・福岡県・マンション大規模改修工事・防水工事

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大規模修繕を考える時期の判断ポイント

一般に、建築後10年~15年程度経過すると、建物に何らかの劣化が進んでいると考えられます。
したがって、築後10年以上たっているのに修繕工事を全く行っていないのであれば、早急に専門家に依頼して劣化診断を行い、修繕工事の実施のための準備に着手することが必要です。
なお、過去に何らかの修繕工事を行っていても、工事実施後、一定の年数が経過し、再度、修繕工事の時期が近づいている場合は、同様に劣化診断を実施し、修繕工事の準備に着手することが必要です。

劣化が起きやすい箇所/自己点検のポイント

(1)   建   物

屋   上

●屋上の状態を見ます。

→ひび割れ、浮き、ふくれ、はがれている部分等はありませんか?
→植物等が繁殖していませんか? 
→水がたまっていませんか?

●水の漏れた跡がないかどうかを見ます。

→最上階のベランダや廊下からひさしの裏側を見て、雨水の漏れた跡がありませんか?

外   壁

●建物の壁面や共用廊下、バルコニー等の天井面を見ます。

→汚れが進んでいませんか?
→塗装がはがれたり、浮いたりふくれている部分はありませんか?
→ひび割れたり、モルタル注)が剥落している部分はありませんか?

鉄製のドア、手すり等

●鉄製のドア、手すり、柵等の状態を見ます。

→さびや腐食が進んでいませんか?

(2)   設   備

電気設備

●屋外灯、共用廊下の電灯、配電盤等を見ます。

→さびや腐食が進んでいませんか?
→しっかりと取り付けられていますか?

給排水設備

●給水設備

→排水の流れが悪くありませんか?
→排水溝から強い悪臭がしませんか?
→排水管に水漏れやさびが見られませんか?

●排水設備

→水道の水が濁っていませんか?
→洗濯物に色が付いたりしませんか?
→水の出が悪く(水圧が低く)ありませんか?

■  外壁の劣化の進行例(概念図)

下図は、外壁の劣化の進行の例です。
これをご覧いただけばお分かりになる ように、計画修繕は、建物・設備の劣化が目で見えるほど進んでから行うので はなく、そうなる前に、予防・保全的な実施が必要です。

このように、建物・設備の劣化の状況を把握することが重要であり、そのためには、専門家に劣化診断を実施してもらうことが必要になりますが、依頼する前に、次の「自己点検のポイント」を参考にして、みなさんで点検することが重要です。みなさんで自己点検することによって、専門家に依頼するための基礎資料が得られるとともに、多くの方々に参加してもらうことで、合意の形成にも役立つことが期待されます。 もし、みなさんで点検した結果、問題が何も発見されなかったとしても、目に見えないところで劣化が進んでいる場合がありますので注意してください。 また、修繕の時期までまだ間がある場合であっても、常日頃から自己点検を行い、問題のありそうな箇所が見つかったら、早急に劣化診断を実施してください。

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